2007年09月29日

夏美、立派な若女将

柾樹(内田朝陽)と伸一(東幹久)は建築設計士を連れて加賀美屋の敷地内を巡回しています。伸一は言いました、加賀美屋本館については今の伝統ある雰囲気を壊さないようにして欲しい。伸一もようやっと、加賀美屋の良さを分かってきたようです。
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久則は言いました、女将も変わったよ。小ざかしいところも、狡猾なところもすっかりなくなって、おおらかになった。

盛岡の三叉踊りが始まろうとしていました。加賀美屋など盛岡の旅館が一番忙しくなる季節です。その朝、夏美(比嘉愛美)は板場、仲居たちを集めて朝礼をしていました。つい一年ほど前は、夏美は女将修行どころか、仲居修行も中途でした。そして、事あるごとに、仲居たちにもいじめられていたのです。

それが今はなんと堂々としているのでしょう。仲居たちも、今は夏美をすっかり尊敬し、信頼の眼差しで夏美の言葉を逃すまいと聞き入っています。夏美は言いま
オた、今日から三叉踊りです。今年は、加賀美屋もさんさん踊りに参加することになりました。

2007年夏美。加賀美屋は、お客様や関係者の祭りの観覧の場所を確保しています。加賀美屋の、小野時江(加賀美屋の仲居頭)と番頭さんは、加賀美屋の場所に陣取って、お客様たちに加賀美屋の名が入った団扇を配っています。

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2007年09月28日

岸本会長の弱み

岸本聡(渡邉邦門)のおばあさまは言いました、夏美(比嘉愛美)さん、あなたのおもてなしの心が分からない日本人がいるというのかしら。
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息子が加賀美屋の件をどうかよろしくと言いましたので、彼は言いました。加賀美屋をどう処遇するかは、お前の心がけ次第だ、東京に残って、私のビジネスを継承するというなら、考えてやろう。

もし岸本聡が、何も言わなくても、岸本会長はおばあちゃんのために答えを出さなければならなかったはずです。このあたりの駆け引きを、岸本聡はこれからおとうさんの元で学ぶことでしょう。


夏美は盛岡に帰る前に、父、啓吾(大杉漣)のいる横浜総合病院に寄りました。父、啓吾のリハビリは順調のようです。それは父、啓吾には大きな目標があるからです。地図のない航海は、どこにもたどり着くことがない。母、房子(森昌子)は言いました、おとうさんのケーキ職人復
帰の最初の仕事は、加賀美屋のオリジナルケーキよ。

夏美は盛岡にいるときに作った新しいケーキの構想を渡しました。父、啓吾の表情から、それでは及第点を貰えないことが直ぐに読み取れました。夏美は言いました、ケーキ創作の基本を教えてよ。父、啓吾は弟、智也(神木隆之介)も呼んで言いました。弟、智也は将来大学で4年間遊んでから、ケーキ職人を継ぐことに決めていたからです。父、啓吾は言いました、お菓子は夢を形に変えなければならないのだ。

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2007年09月27日

乗っ取り屋稼業

従業員の全員解雇か、今すぐの営業中止か。でも、いま宿泊しているお客様を、急に別の旅館に移動するなんて、そんな無法なことが出来るわけないでしょう。そして、今日の予約を入れていただいているお客様は、色々な都合をつけて、加賀美屋に向かって旅をしているわけです。県外のお客様も多いのです。
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だから、これはアーサーの意地悪でしかありません。そして、そのことで、環(たまき、宮本信子)に至る加賀美屋歴代の女将達が、命をかけて守ってきた、加賀美屋の信用を、丸つぶれにしようとしているのです。

加賀美屋の男達は怒り狂っていましたが、環(たまき)や夏美(比嘉愛美)は、従業員のことを思って、我慢をしました。そして、どこの馬の骨か、どんなにか卑しい心の持ち主かも知れない、低級な人たちに向かって、丁寧に礼を尽くして、お願いしました。

どうか、どうか、今日一日、加賀美屋に予約を入れていただいたお客様を
おもてなしすることをお許し頂けないでしょうか。夏美は精一杯のお願いをしました。しかし、アーサーたちはそんな一途な夏美の気持が理解できないのでした。あんたたちはビジネスのプロじゃないのか。プロは無駄だと思ったら、それ以上の無駄なことはしないものだよ。

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2007年09月26日

アキが最後の加賀美屋を撮影

水森アキ(鈴木蘭々アキは現代的な娘でした。本当は加賀美屋に喫茶店・イーハトーブ(夏美の下宿の1階)のマスターも手伝いに来ているのですから、このままなんとか居座って、マスターの裕二郎と寄りを戻したいと思っています。でも、必要とされていないのに、居座るようなことは、格好悪いとおもっています。格好悪いことはしたくない、それが水森アキアキの美学なんです。
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環(たまき、宮本信子)が出て行こうとするアキを呼び止めました。アキさんは写真家でしょう、加賀美屋を撮影して欲しいの。みんなの力あわせて頑張っている、私たちの姿を写真におさめて、永久に残したいのよ。

私たちは乗っ取り屋と闘っています。でも、それはこの一週間の間のことだけなんです。法律的にあたし達が不利で、しかも道義も、情けも無いハゲワシさんたち相手です。私たちが勝てないことは目に見えています。

でも、私たちが先代
Aその又先代と180年に渡って守ってきた加賀美屋の伝統と格式、おもてなしの心を守ろうとしてきた精一杯頑張ったと、後の加賀美屋の人々に伝えるために。

アキが撮影する写真集が加賀美屋の遺産になるのでしょうか。アキは言いました、分かりました、謹んでその役目お引き受けします。

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2007年09月25日

韓国映画スター、加賀美屋を支援

柾樹(内田朝陽)と久則たちは、ネット・サーフィンをしながら、旅館関係の情報掲示板を見ていました。やはりネットですから、良くないことも沢山かかれています。もちろん加賀美屋を応援する記事もありました。
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この韓国スター、ジュンソは、売れない時期に作った恋人を盛岡にいると風の噂に聞いて、捜しに着たのです。しかし、異国のしかも盛岡は大都会。韓国のジュンソに見つかるはずも無く、また映画撮影の合間に逃げ出して着たので、映画のスタッフに追われていました。そんなジュンソを夏美(比嘉愛美)は助けて、喫茶店・イーハトーブ(夏美の下宿の1階)の仲間達の力添え、特にアメリカ人ビリーが放送局の伝で、放送できて、ジュンソは恋人と再開できました。

その愛人名は木下涼子、そしてこの度、ジュンソは涼子さんと目出度く結婚したのでした。その経緯をジュンソはみずからのサイトで報告し、加賀美屋でのおもてなしに感激したことを書
いています。そしてさらに、いま加賀美屋は危機にあるから、ファンの皆様には加賀美屋を自分と同じように応援して欲しい、という内容でした。

そのおかげで、ジュンソのファン達が加賀美屋への宿泊を希望するようになりました。そして、大抵の予約客は、ジュンソが泊まった部屋を予約しました。

ジュンソのサイト・タイトル JUN SEO

当のジュンソから国際電話が夏美宛にかかりました。夏美とジュンソはこの電話で旧交を温めることができました。

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2007年09月24日

伸一と裕二郎の腐れ縁

先の板長篠田が手伝いに着たのは、実は伸一(東幹久)のおかげでした。伸一は板長が辞めてからも、板長のために心配りをしてきたというのです。伸一もいいところがあるのですね。板長は言いました、加賀美屋と先代大女将にはなみなみならぬ、恩義があり、これを返さねば、板前の風上にもおけぬ人間になってしまうんだと。
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伸一は言いました、喫茶店・イーハトーブ(夏美の下宿の1階)に行ってくる、昔、喧嘩ばかりしていたよしみで、手伝ってもらえるかも知れないから。どうせあの店はいつも暇だ。何といっても、あそこはマスターの趣味のお店だから。

伸一がそういっていると、玄関でまたこんにちはという声がした。そこには、喫茶店イーハトーブの常連であるビリージョナサン、岸本聡、そしてマスターの裕二郎が立っていた。伸一が出迎えて、おう、裕二郎か、じつは今君のところへ助っ人を頼みに行こうと思っていたんだよ、と言った裕二郎は悔しがった、そ
、か、待っていればお前がおれに頭を下げるところを見られたのに。

夏美は岸本聡たちの姿を見て言いました、どうして私たちが困っていることが分かったのですか。岸本聡が言いました、、松本佳奈(加賀美屋の仲居)が教えてくれたんです。ビリーは言いました、おいら話術がうまくてお客様を喜ばしたいのだから、挨拶係りが良いな。すると夏美は言いました、ビリーさんのお化けのお話を聞いたら、お客様が恐がって夜寝られなくなりますから、とりあえず、下足番から始めてください。

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2007年09月22日

岸本の別の顔

岸本聡(渡邉邦門)はつぶやきました、なんで乗っ取り屋たちが、加賀美屋に来ているんだ。それは外資系企業の社内旅行とも思えないし、そんな優雅な連中じゃない、あのハゲワシたちは。きっと加賀美屋を狙っているんだ。
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柾樹(内田朝陽)は言いました、株主総会を開催するには、最低3ヶ月以上、株式を保有していないと出来ないはずですよ。秋山はせせら笑って言いました、私は6ヶ月前に加賀美屋の株式の3パーセントを取得しています。わたしはアマチュアではないのですよ。

さてここで、秋山が6ヶ月前に株式を取得したことは、加賀美屋の方に名義書き換えの届けが必要なはずです。その時に、加賀美家一族以外のものが、株式を取得したことは、分かっているはずではないか。それを見過ごしたとしたら、伸一(東幹久)たちのポンカン頭の責任は大きい。

また、加賀美屋の株は未公開株であり、同族会社の株について
A最初から譲渡制限をつけておかないということは、株式を発行する際に、銀行、証券会社がそのようなアドバイスをしなかったということになります。

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2007年09月21日

秋山の無理難題とは

盛岡では、柾樹(内田朝陽)が秋山と話をしています。柾樹は言いました、あの後連絡が頂けなかったのでお話に来ました。秋山は言いました、わたしは乱暴な方法で加賀美屋を屈服させるつもりはありません。あなた方が十分にお考え頂いてからでいいのです。
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秋山さんは私たちの気持がなえているときには、交渉もやり易いと考えていらっしゃるんですよね。秋山は言いました、そういう見方もあるでしょうが、力づくで物事を押し通すというやり方はきらいなので、あなた方の自発的な判断をお待ちしたい。

そうではないでしょう。今まで仲居さんが5人いてやっとなんとかやっていた。それが今、一番未熟な女性一人が残っている。だから、女将さんまで下働きをしています。板場も同じ状況です。若者が2人抜けて、板長の浩司が一人きり。オヤジが手伝っていますが、これはもう体力的に長続きするわけではありません。私たちが根を上げるのを待っているのではないんですか。

よく粘っていますね、でもそれは私たちの責任ではないです。もともと加賀美屋さんの仲居さんたちは、他の旅館とくらべて、仕事はきついのに、給料が安い。板場の人たちも同じことです。そんな従業員の管理をしていたのが原因であり、いつかは起きる問題だったのです。正義はむしろ私たちのほうにあるのではありませんか。

でもどんなに頑張っても、当方で加賀美屋さんの株を持っている限り、いつでも自由になるんですよ、もういい加減に納得してご協力賜りたいのです、お願いします。

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2007年09月20日

佳奈、加賀美屋を救う

環(たまき、宮本信子)は、こんな逆境には絶対に負けないと宣言しました。加賀美家の人々は環(たまき)についていく覚悟を決めました。それでは、小野時江(加賀美屋の仲居頭)さん、恵美子さんに旅館にくるように言って下さい。今度は、恵美子さんも、子供たちの世話よりも、旅館の手伝いを優先しました。
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環(たまき)は言いました、、松本佳奈(加賀美屋の仲居)さんこれからは担当以外の客間も担当してもらいます。佳奈は残りました。もしここで夏美たちを捨てたら、きっと愛人になってくれた鉄器職人の岸本聡(渡邉邦門)に振られてしまうでしょう。というか、すごく叱られてしまいます。

鉄器職人は地道な修行が必要ですが、大成すれば、佳奈も一躍、上流階級の仲間入りできます。だから、愛情もありましたが、計算もしっかりと出来ています。こんかいの加賀美屋の困難に、お金の問題など関係ないのです。佳奈にも大望があるのです。


さてここから、小ざかしい私の意見。お客様には普段と同じ加賀美屋のおもてなしをしなければなりません。ここから先は、しばらく頭を使って戦術が必要です。まず、お客の予約をあまり取らないことと、お客が減っても淋しい雰囲気にさせないことが必要です。

そうすれば、一時的なこの小人数体制でも経営は可能です。これからは持久戦なのですから。確かに、お客の数を減らせば、売上は下がりますが、仲居と板場で6人分の人件費も減ります。銀行からの借金はなく、つまり固定費は少ないから、より少ない売上でも利益を出すことは可能です。だから、今来ているお客様へのサービスに手落ちが無いようにすることが大事だと思うのです。

環(たまき)は高らかに宣言しました、カツノ大女将(草笛光子)から伸でも加賀美屋を守ると誓った、皆も協力し、家族一致団結してこの難局に立ち向かいましょう。

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2007年09月19日

柾樹の調査

柾樹(内田朝陽)が言いました、あそうだ、今日は伸一(東幹久)さんに一緒に行ってほしいのです。夏美(比嘉愛美)が興味を示しました、新妻(伸一の)恵美子としては柾樹がまさか浮気をするとは思いませんが、やはり柾樹の行動は知っておきたいのでしょう。柾樹さんどこへ行くの、教えてよ。柾樹は言いました、ちょっと、だよ。柾樹は伸一を引き連れて席を立ちました。伸一は男同士だからと、夏美に知らない顔をして柾樹についていくことにしたのです。
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柾樹は言いました、地元の不動産屋を回りたいのさ、秋山たちがどのくらい、買収をすすめているか把握して置きたいのだよ、もしかして逆転の糸口が見つかるかも知れないし、あるいは加賀美屋と同じような攻撃を受けているところと共闘できるかもしれないじゃないか。

伸一も言いました、若女将は心配しないで、環(たまき、宮本信子)かあさんと旅館の仕
魔\xF5\xE2オっかりとしてね。行ってきます。

ここへ来て、伸一もやっと自分が旅館経営については柾樹の方が上手だとやっと認めたのです。確かに帳場にすわって、お客様からお勘定を受け取ったり、たまにお客様にお愛想を言ったりするのは、伸一は柾樹に負けたりしませんが。

でも、旅館が盛岡のビジネス社会の一員として、成り立っていくために、柾樹はとてもうまく立ち回れるのです。難しくなる日本のサービス業を取り巻く環(たまき)境の変化には、柾樹でないと適切な対応が出来ないのでした。

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