
久則は言いました、女将も変わったよ。小ざかしいところも、狡猾なところもすっかりなくなって、おおらかになった。
盛岡の三叉踊りが始まろうとしていました。加賀美屋など盛岡の旅館が一番忙しくなる季節です。その朝、夏美(比嘉愛美)は板場、仲居たちを集めて朝礼をしていました。つい一年ほど前は、夏美は女将修行どころか、仲居修行も中途でした。そして、事あるごとに、仲居たちにもいじめられていたのです。
それが今はなんと堂々としているのでしょう。仲居たちも、今は夏美をすっかり尊敬し、信頼の眼差しで夏美の言葉を逃すまいと聞き入っています。夏美は言いま
オた、今日から三叉踊りです。今年は、加賀美屋もさんさん踊りに参加することになりました。
2007年夏美。加賀美屋は、お客様や関係者の祭りの観覧の場所を確保しています。加賀美屋の、小野時江(加賀美屋の仲居頭)と番頭さんは、加賀美屋の場所に陣取って、お客様たちに加賀美屋の名が入った団扇を配っています。
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